KDDI DIGITAL GATE HACKSのお手伝いをしてきました
Sunday, December 09, 2018 06:11:00 PM
KDDI学生向けハッカソンKDDI DIGITAL GATE HACKS 2018でチューターとしてお手伝いをしてきました。 どんなハッカソンなのかはTECH PLAYのイベントサイトの方がわかりやすいかも。
SORACOMのWio LTE M1/NB1を使って、家での生活をワクワクさせるIoTサービスを創るイベントです。
たくさんの大学生/大学院生が参加されて、みなさん優秀だったのでチューターとしては特にやることも少なくて、とにかく楽しいという感想が残るイベントでした。
詳細はイベント主催であるKDDIさんからブログが公開されるのではないかと思うので、準備秘話というか「Wio LTE M1/NB1」(以後WioLTE青)のつらさを書いておきます。
WioLTEとはSeeedが開発しSORACOMで販売しているボードです。 これまでに
- Wio LTE JP Version 以降WioLTE赤
- Wio 3G SORACOM Edition
が発売されています。WioLTE青はKDDIのSIMが利用できるのが特徴です。
ということで、チューターはサンプルプログラムを作ったりといった準備をしていました。 私は個人的にWioLTE赤を購入して使っていたので、その感覚でWioLTE青を使い始めたのですが、似ているのですが、だいぶ違うものなので、これから触る人は少し注意が必要です。
WioLTE青の良いところ
- KDDIのSIMが使える
- DFUモードが不要なので、Arduino IDEからのプログラムの書き込みが簡単
WioLTE青の困ったところ
- サンプルが少ない。でも今回たくさん作ったのでkdg-hacks-examplesが役に立つと良いな、と思っています。
- I2C通信にWireが使えない。WireI2Cを使うので既存のArduino向けライブラリを簡単に使えない。
- WioLTE赤と違って使っている人が少ないのでノウハウが少ない
- WioLTE赤は5Vセンサーでも電源だけ5Vを給電すれば5Vセンサー値も読み取れたが、どうもそれはできないっぽい
- interrupts/noInterruptsメソッドがArduino-Coreに実装されていないので、タイミング重要なNeoPixelといったテープLEDが使えなかった(ライブラリ使うとコンパイルとおらない)
- STM32F405/407のArduinoCoreの実装がプアなので、Arduinoだと思うとハマる
ということでGroveのセンサーだいたい使える、と思っていると5V必要だったりするセンサーが絶望的に動きません。
でも良いボード
IoTでWiFiとかかなりつらいし、LTE使えるだけでも魅力てきなので、例えば苦手な部分はArduinoで実装してI2Cスレーブとして、WioLTEから操作するのはアリかな、というか、そういう使い方が良いと思っています。悩まなくて良いし、開発スピードも増します。
まとめ
学生向けハッカソンへの参加はとても新鮮で楽しかったです。 また機会があればイベントに協力していきたいなと思います。
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