Technote

by sizuhiko

「CakePHPによる実践Webアプリケーション開発」が出ます

<!– more –>Amazonにupされていたので、もう告知してもいいかな。

3/26(木)3/31(Amazonでは4/8になってますね)に発売される「CakePHPによる実践Webアプリケーション開発」という本を企画&共著しました。

内容は入門的な内容はほとんどなく、淡々とサンプルアプリケーション(サイボウズ的なスケジュール表)を作っていくというものです。

今までCakePHPではこの手の本がなかったので、1冊ぐらいあっても良いかな?ということで。皆様、手にとって・・・というかぜひ買ってください!:cry:

CakePHP1.2stableをベースとした最初の書籍となる・・・・なんて書いたのですが、なんとその2週間ぐらい前の14日に、秀和システムさんから題名も良く似た「CakePHPによるWebアプリケーション開発」という本も出るようです(こちらはAmazonに登録がないので、実体はよくわかりません)。うーん執筆中に他の本の状況はわからないですからねー。

CakePHPハンズオン@Tokyo#2が実施されました。

<!– more –>CakePHPハンズオン@Tokyo#2にサポーターとして参加してきました。

えーXAMPP方面でいくらかヘルプできたかな?と。

後は皆さん以外とスムーズに進んでいたようで、感心が高く事前に予習している感がありました。すごーい。

反省としては、あんまり本のCMができなかったことでしょうか:ko:

来週九州でCakePHP勉強会があるので、共著の皆様に宣伝をお願いする事にします・・・

CakePHP1.2.1.8004 で AuthコンポーネントとScaffoldを併用する際の注意事項

<!– more –>先日セキュリティアップデートとして、1.2.0から1.2.1に更新されたのは、皆さんご存知のことと思います。

で、昨日やっとこさ1.2.1を使い始めたら、なんとAuthでログインしてなくてもscaffoldのアクションが動いちゃうじゃないですか!!。これはまずい。。

なお肝心のセキュリティアップデートは、CakePHP 1.2.1.8004へアップデート推奨からリンクされている「Changeset 7979」の差分のようなので、今回の回避策を使っても、問題なさそうだと判断しています。まぁscaffold使ってなければ関係ないのですけどね。

で、問題の箇所はAuthComponent::startup()で

$isErrorOrTests = (
    strtolower($controller->name) == 'cakeerror' ||
    (strtolower($controller->name) == 'tests' && Configure::read() > 0) ||
    !in_array($controller->params['action'], $controller->methods)
);
if ($isErrorOrTests) {
    return true;
}

という箇所があるのですが、

!in_array($controller->params['action'], $controller->methods)

というコードの「$controller->methods」にはscaffoldのアクションが含まれていないんですよね。なんでコントローラにそんなメソッドないよエラーページに遷移しようとして、ログイン画面には遷移しないんですが、ほんとのところはscaffoldに遷移して、一覧・追加・変更・削除ができちゃうというトホホな感じです。

なのでscaffoldをAuthのログイン傘下で使っている人は、Authから$controller->methodsに含まれているかどうかチェックは外してしまいましょう。

これから本家のTracにチケットを書くとします。。。

その後、あっさり本家から「Bakeしてね」とやんわり修正を断られてしまったので、Auth使う人はscaffold使わないか、$controller->methodsにbeforeFilterでscaffoldAction追加するとか(たぶんこれは良くないけど)、Authを継承して変えちゃう(startupの前でscaffoldActionをarray_mergeして、戻ってきたら元の値に戻せば・・・まぁ、どうか?というのもありますけど)とか、まぁいろいろ策はあるかな?と思います。

PS: この、$controller->methodsですが、どこで使ってんの?と調べてみたら、dispatcherとauthだけでした。dispatcherは当然として、なんでauthが!??という不思議な感は否めないのですが、こればっかりは仕方ないですね。今後使うところ増えるかもしれないし。

Flex2でCoverFlowクローンを作る (9) ~Amazonと連携する

<!– more –>現在、オブジェクト倶楽部のメールマガジンで連載している「Flexで体験するリッチクライアント」を補足するTechnoteです。

第九回の今回は最終回となります。AmazonWebserviceと連携してタイトルや著者名を表示する手法を整理します。

■今回サンプルの完成イメージ

画像をクリックしながら、左右に動かしたり、勢い良く左右に動かしたりすると、CoverFlowのように動作します。

前回は画像を重ね合わせることで、写真部分の見栄えは「ほぼ」CoverFlowに近くなりました。今回はAmazonWebserviceと連携して、asinIdのタイトルや著者を表示します。

■ファイルの準備

プロジェクトファイルをダウンロードして、任意のディレクトリで解凍します。

  • reflector.as3proj
  • reflector.mxml
  • ImageReflector.as
  • TransformUtil.as
  • CoverFlowLayout.as
  • RepeaterHBox.as
  • AmazonWebservice.as

新しいファイルAmazonWebservice.asが追加になっています。追加になったファイルは後ほど詳しく解説します。

reflector.as3projをダブルクリックすると、FlashDevelopが実行されます。

■AmazonWebサービスに登録する

AmazonWebサービスを使うと、今回やろうとしているような、asinIdの商品情報を取得することができます。

精しくは、こちらのドキュメントが日本語であるので、一読すると良いでしょう。

http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=451209

まだアカウントをもっていない方は、

http://aws.amazon.com/

から登録しましょう。

登録すると、登録ID(Subscription ID)が取得できます。

そのIDをAmazonWebservice.asのAWSAccessKeyId変数に入れてください。

public class AmazonWebservice {
    private const AWSAccessKeyId:String = "***** あなたの登録ID ******";
    private const AmazonRegionCode:String = "09"; // 日本は09

■Amazonから商品情報を取得する

Amazonとのデータのやりとりは、FlashからGETパラメータで必要な情報を送り込み、戻りとしてXMLを受け取るシンプルなRESTインターフェースです。

AmazonへリクエストするURLをgetAmazonRestUrl関数で作っています。

private function getAmazonRestUrl(asin:String):String 
{
    var url:String = "http://webservices.amazon.co.jp/onca/xml?"
               + "Service=AWSECommerceService&"
               + "AWSAccessKeyId="+AWSAccessKeyId+"&"
               + "Operation=ItemLookup&"
               + "IdType=ASIN&ItemId=" + asin + "&"
               + "ResponseGroup=Request,ItemIds,ItemAttributes,Tracks,EditorialReview";
    return url; 
}

パラメータごとの詳細な解説は、上記ドキュメントを参照して欲しいのですが、ここでは IdTypeをASINとして、ItemIdで取得したいasinIdを指定します。

レスポンスはすべて取得することもできますが、ここではResponseGroupに書いた内容に絞り込んで 取得します。

■Amazonからの戻り値を取得する

URLを呼び出して、結果を取得するのは、AmazonからCoverFlow用の写真を取得するインターフェースと同じです。

_amazonLoader = new URLLoader();
_amazonLoader.addEventListener(Event.COMPLETE, completeAmazonRequest);
_amazonLoader.load(new URLRequest(getAmazonRestUrl(asin)));

のようにして、URLから取得できたらcompleteAmazonRequest関数が呼ばれます。

受信部分のコードは

private function completeAmazonRequest(event:Event):void
{
    namespace ns = 'http://webservices.amazon.com/AWSECommerceService/2005-10-05';
    use namespace ns;
    _xml = new XML(_amazonLoader.data);
}

と、たったこれだけです。Amazon Webサービスで指定されたネーミングスペースを指定して、XMLオブジェクトを作ります。

戻ってきたデータはXML形式なので、これでActionScriptから参照しやすい形式となります。

■XML内のデータを解析する

取得したXMLを解析するのはとても簡単です。

たとえばWeb2.0ビギナーズバイブルのasinIdを指定して戻ってくるXMLは以下のとおりです。

<?xml version="1.0" ?>
<ItemLookupResponse xmlns="http://webservices.amazon.com/AWSECommerceService/2005-10-05">
  <OperationRequest>
    <HTTPHeaders>
      <Header Name="UserAgent" Value="Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)">
      </Header>
    </HTTPHeaders>
    <RequestId>53c87848-02e3-4317-8136-b49b1d2a0108</RequestId>
    <Arguments>
      <Argument Name="Operation" Value="ItemLookup"></Argument>
      <Argument Name="Service" Value="AWSECommerceService"></Argument>
      <Argument Name="ItemId" Value="4839923221"></Argument>
      <Argument Name="IdType" Value="ASIN"></Argument>
      <Argument Name="AWSAccessKeyId" Value="********************"></Argument>
      <Argument Name="ResponseGroup" Value="Request,ItemIds,ItemAttributes,Tracks,EditorialReview"></Argument>
    </Arguments>
    <RequestProcessingTime>0.1317150000000000</RequestProcessingTime>
  </OperationRequest>
  <Items>
    <Request>
      <IsValid>True</IsValid>
      <ItemLookupRequest>
        <Condition>New</Condition>
        <DeliveryMethod>Ship</DeliveryMethod>
        <IdType>ASIN</IdType>
        <MerchantId>Amazon</MerchantId>
        <OfferPage>1</OfferPage>
        <ItemId>4839923221</ItemId>
        <ResponseGroup>Request</ResponseGroup>
        <ResponseGroup>ItemIds</ResponseGroup>
        <ResponseGroup>ItemAttributes</ResponseGroup>
        <ResponseGroup>Tracks</ResponseGroup>
        <ResponseGroup>EditorialReview</ResponseGroup>
        <ReviewPage>1</ReviewPage>
      </ItemLookupRequest>
    </Request>
    <Item>
      <ASIN>4839923221</ASIN>
      <DetailPageURL>http://www.amazon.co.jp/Web2-0%E3%83%93%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AB-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4839923221%3FSubscriptionId%3D*******************%26tag%3Dws%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4839923221</DetailPageURL>
      <ItemAttributes>
        <Author>伊藤 浩一</Author>
        <Author>大津 真</Author>
        <Author>岸田 健一郎</Author>
        <Author>まえだ ひさこ</Author>
        <Author>安井 力</Author>
        <Binding>単行本</Binding>
        <EAN>9784839923228</EAN>
        <ISBN>4839923221</ISBN>
        <Label>毎日コミュニケーションズ</Label>
        <ListPrice>
          <Amount>3990</Amount>
          <CurrencyCode>JPY</CurrencyCode>
          <FormattedPrice>¥ 3,990</FormattedPrice>
        </ListPrice>
        <Manufacturer>毎日コミュニケーションズ</Manufacturer>
        <NumberOfPages>927</NumberOfPages>
        <PackageDimensions>
          <Height Units="hundredths-inches">205</Height>
          <Length Units="hundredths-inches">921</Length>
          <Weight Units="hundredths-pounds">340</Weight>
          <Width Units="hundredths-inches">724</Width>
        </PackageDimensions>
        <ProductGroup>Book</ProductGroup>
        <PublicationDate>2007-04</PublicationDate>
        <Publisher>毎日コミュニケーションズ</Publisher>
        <Studio>毎日コミュニケーションズ</Studio>
        <Title>Web2.0ビギナーズバイブル</Title>
      </ItemAttributes>
    </Item>
  </Items>
</ItemLookupResponse>

で、本のタイトルは、

ItemLookupResponse
 +-- Item
      +-- ItemAttributes
           +-- Title

という階層にあります。これを取得するにはXMLオブジェクトから

_xml.Items.Item.ItemAttributes.child('Title');

と書くだけで取得できます。_xmlオブジェクトからXMLの階層をたどるようにタグ名を.(ドット)で区切っていくだけです。簡単ですね。

■ImageReflectorから使う

AmazonWebserviceの実装ができたら、ImageReflectorから呼び出します。

initLoader()の末尾に、

_amazonInfo.callAmazon(asinId);

を追加し、asinIdの商品情報を取得します。情報が取得できたか判断して、描画終了という判断にするために、isCompleted関数を

public function isCompleted():Boolean {
    if (!_invalidatedReflection) return false
    if (_amazonInfo == null) return false
    if (!_amazonInfo.isLoaded()) return false;

    return true;
}

のように修正して、Amazon Webサービスからのロードが終了していることも判断材料とします。

■画面に描画する

最後に画面に描画領域を作成します。

mxmlにラベルとして、タイトルと著者名を表示する欄を作ります。

<Label id="title" text="タイトル" color="0xFFFFFF" paddingTop="-180" paddingLeft="20" fontWeight="bold" fontSize="11" />
<Label id="subtitle" text="著者" color="0xFFFFFF" paddingLeft="20" fontWeight="bold" fontSize="11" />

この表示は、特定の本を選択したときに変更したいので、選択が変更されたときのイベントselectedIndex関数で、値を代入します。

// 選択された項目のタイトルを表示
title.text = imageReflector[value].titleText;
subtitle.text = imageReflector[value].authorText;

お約束ですが、ImageReflector側では、titleTextとauthorTextはBindableにしておく必要があります。

■クロスドメインの注意事項

amazonの画像サーバのcrossdomain.xmlは画像サーバ内からだけしか参照できないので、ここで作成したSWFファイルをサーバにアップロードしてもうまく表示できません。

本記事上の完成イメージは、PHPサイトでプロキシしています。

まずPHPのコードは過去記事を参考にしてください。

■さいごに

これまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。こんな機能もFlex版CoverFlowに欲しいぞ!という場合は、ぜひコメントください。 よろしくお願いします。

CakePHPカンファレンス東京 2008

<!– more –>CakePHPカンファレンス東京が10/25(土)に行われました。:)

私も発表者として、「Agileな開発現場での実践例」というお題で、テスト駆動開発の実例を紹介してきました。;)

駆動?!、まぁ駆動はしてなかったのですが。。。。。。(詳しくは資料を参照ください):ko:

とにかく、あっという間の申し込み締め切りという盛り上がりが、当日も続いており非常に楽しい&有意義な時間を過ごすことができました。

家に帰ったらBlogを書くまでがイベントです、というお約束も、このところこの会に向け資料の準備、ネタの仕込みなど気が張っていたので、帰宅後は死んだように寝てしまいました。ちょっと出遅れたので、当日の盛況ぶりは、イベント申込ページにトラックバックされている他の方のBlogで・・・・

CakePHP1.2本の話も少ししたかったのに、結局最後に軽くネタをふって終わってしまいました。

そうそう、Slideshareでフォントを思いどおりにしたい場合は、自分の端末でPDFにすればよかったのですね。今回はキレイにヒラギノなどが閲覧できました。