Technote

by sizuhiko

PHPカンファレンス2016に参加してLTをしました

2016/11/03 に行われたPHPカンファレンス2016に参加してきました。

呪われる体調

昨年のカンファレンスでは直前に右肩を亜脱臼し、肩を釣っているという痛々しい姿でした(公演中は三角巾をはずしてましたが)。 こちらのレポート「第94回 PHP勉強会@東京〜PHPカンファレンス2015開催直前スペシャル〜」に参加してきました。には痛々しい姿が写っています。

で、今年は万全の体調で、と思っていたのに前日に急性胃炎という診察。普段はかなり健康な方なんですが、東京のカンファレンスの時期になると体調を崩すんですかね…

診断を受けた当日はスピーカーディナーだったのですが、ウーロン茶しか飲めず雰囲気に飲まれていました。 幸い薬が効いていたので体調自体は悪くなく、当日も問題なく過ごすことはできました(懇親会でもお茶ばかりでしたが)。

NEXT

今年のカンファレンスのテーマは NEXT ということで、PHPに関係なくWebの未来について8トラックでのイベントが開催されました。 このセッションが、という話をしたかったのですが、当日思いがけないトラブルに見舞われ、あまりセッションを見ることができませんでした。

ただPHPカンファレンスでは、参加していたセッションの裏番組も後から見れるように動画が公開されていますので、時間のあるときに参加できなかったセッションを体験することができます。スライドも続々公開されているので、手元にスライド、サブモニターに動画といった贅沢な1人PHPカンファレンスも良し、自分の所属チーム全員でPHPカンファレンスの雰囲気を共有し、セッションで感じたことを ふりかえり してみるのも良いでしょう。

LT しました

今年は「トイレ空き状況サービスから学んだ、GAEで構築したPHPerによるIoTサービス」というタイトルでライトニングトークをしました。

先日こっそり Toilet Evolution というサービスを公開したのですが、それを Polymer + PHP + GAE という環境で作って学んだことの発表です。

このサービスは個人で作っているので、最初はなるべく無料で始め、うまくいったらスケールしてみたいという野望を叶えるための構成を考えました。

まだまだ課題は多い

いったん公開できるレベルになったので、サービスを(こっそり)公開して、今回LTするということになったのですが、まだ最低限必要そうなドキュメントなどが整備されていなかったり、機能的に不足していたりする部分もあるので、少しずつ成長させていきたいと思っています。

また、LT後にいくつかいただいた声で多かったのは、「トイレ監視デバイスを設置するのが難しい」という意見です。 確かに大きいテナントや人とトイレの数のバランスが悪いといった課題を持っているところをターゲットにしていても、テナント管理会社であったり、会社の管理部門など、設置にはいくつかの手順が必要であるというのは認識しています。

今後の展開

現在は自社および馴染みのコワーキングスペースを中心に、上記の課題に直面しているところへの試験導入を目指しています。

モデルケースで想定するデバイスとしては

  • ESPr Developer(2,600円程度)
  • センサー類
    • PIRモーションセンサ(800円程度)
    • 超音波距離センサ(2,000円程度)

などに加え100円ショップなどで購入できるものを使ったケースに入れて 3,500円ぐらいで、1トイレ(複数個室)を監視できるようにしたいと思っています。 これはWifiが届く前提なのですが、Wifiが入らないとするとSIMが必要になります。 現在日本ではSIMを使おうとすると、モジュール(SIMを挿すボードのようなもの)だけで2万円を超えてしまいます。SORACOMなど安いSIMだったり通信回線があっても初期費用を抑えることが難しいので、当面はWifi接続を前提に進めるつもりです。

もし興味がある場合は Twitter などで @sizuhiko 宛てにメッセージをいただければと思います。

最後に… IoTLTでも、LTしたいなー

PHPカンファレンス関西2016に参加して講演をしました

2016/7/16 に行われたPHPカンファレンス関西2016に参加してきました。

ネームフォルダ内のシートはPHPカンファレンス福岡のスピーカーのネームカードを使いまわしました。

2年ぶりのPHPカンファレンス関西

昨年はCakeFestとバッティングしてしまい参加できなかったので、今回が2年ぶりのPHPカンファレンス関西です。 昨年から場所がブリーゼプラザというすごいオシャレなビルのカンファレンス会場になっていますので、その会場も初めてです(定宿のある本町からはちょっと遠い)。

今年の上半期はとにかく忙しく、スライドが直前の完成となってしまったため、新幹線の中でリハーサル。軽く修正する程度(関西へ向かう新幹線の中で旅情に浸り、最後の「そうだPolymer使おう」というページが追加となりましたw)で良かった。時間もギリギリ大丈夫そう。

夜はスピーカーとスタッフの前夜祭から、コミュニティ前夜祭と合流しての2次会へと流れ、日付が変わった頃ホテルに戻りました。その後、3次会、4次会があったとかないとか… 梅田近辺はほんとうに変化が大きく、私が頻繁に大阪へ仕事で行っていた2000年前後とは様変わりしています。特に2次会で行ったGRAND FRONT OSAKAは朝4時までやっているというテナントビルとしては驚きの営業時間。東京のテナントビルで朝4時までやっているレストラン街は聞いたことがないよ!

PHPカンファレンス関西2016

会場の「ブリーゼプラザ」は西梅田駅のすぐ目の前で、とてもわかりやすく、オシャレなビル。

イベントは札幌、福岡より多い3トラック+スポンサーブースでした。今回30分発表だったので、前後はうまく聞けなかったりしたのですが、どのセッションも聞きたかったです。

  • [基調講演] Composerを速くするために必要だったもの
  • 大量のデータで困ってませんか?
  • ORMユーザー対談 〜Laravel/Doctrine/CakePHP3〜
  • ビューのソースコードコンフリクトから解放される、PHPerのための次世代Webアプリケーション開発への道。(自分のセッションです)
  • PHPerがWeb Componentsについて考えてみた
  • サイン会(自分の本です)
  • LT

5本のメインセッション中にPHPの話が基調講演とORMだけだったのですが…(PHPカンファレンス懐が広い!)。そんなこと言って私もPolymerの話しかしなかった訳ですが…

印象的だったことを振り返っておきます。

  • @hirakuさんの基調講演が素晴らしかった。Composerの課題を解決するのに通った道、OSSヘの貢献を含めたプログラマとしてのあり方を見たような気がしました。
  • メインホールがすごい(かっこいい&おしゃれ)
  • メインホール以外はプロジェクターのスクリーンが床に近くて、下の1/3程度は後ろの人は見えない(つらい)
  • 会場が広くて快適だった。スポンサー様すごい
  • 進行上の様々なところで大阪来たなぁ感があった
  • 若手が多い(特に関西は多い気がした)

盛り上がりは、以下のまとめサイトを参照していただければと思います。

イベントの後は懇親会、二次会、三次会の順に巡りホテルに戻りました(3時頃)。三次会はまたまたGRAND FRONT OSAKAだったことを補足しておきます。また、その後朝まで飲んで環状線を3周もした人がいたとか…(お疲れ様です)

Polymerについて発表しました

メインセッションのCFPが通過して30分セッションで発表しました。

タイトルの勢いに誘われたのか、HPでは閲覧できる「このセッションではPolymerを使うと、これまでのフロントエンド開発とどのように違うのかについて、実務で投入してみた経験からフロントエンドとサーバサイド(PHP)の棲み分けなど、現時点のベストプラクティスについて解説します。」という部分が配布されたタイムテーブルに入っていなかったためなのか(?)、大変多くの方に聴講いただきました。とても嬉しかったです。部屋の後ろで立ち見だったり、スライドの前で床に座ってまで見ていただいたので、緊張というより、気合が入りました。気合入りすぎて、セッション終わったら2時間ぐらい腹筋が筋肉痛になってしまいました….

さて発表のタイトルにもあるようにPolymerを代表としたWeb Componentsを使ったWebアプリケーションは「次世代Webアプリケーション開発」だと思っています。次世代とは三省堂 大辞林によると「現代の次にやってくる時代。近未来。」と書いてあります。 この発表や、@akase244さんの発表PHPerがWeb Componentsについて考えてみたでも触れていたとおり、Web Componentsはまだ始まったばかりです。 もちろん多くの方がWeb Componentsの未来に期待しているし、ブラウザベンダの実装も少しずつ進んでいます。ただ 近未来 であることには違いないでしょう。 今すぐ私たちが直面している問題を解決してくれるかはわかりませんが、少なくとも私が実際に業務で使ってみて感じたのは、利用シーンによっては十分に利用可能ではないかということです。もちろん素のJavaScriptでWeb Componentsを使うのではなく、Polymerなどのライブラリを使った場合に限定します。

多くの言語がパッケージ管理や依存解決のライブラリによるエコシステムの構築によって開発が速くなり、本来のビジネス課題を解決するための時間が使えるようになったのと同じように、フロントエンドでもWeb Componentsを使ったエコシステムができあがれば、もっと簡単にページが構築できるようになるのではないか、と思っています。 スライド中でも紹介したThe Extensible Web Manifestoでは次のように宣言されています。「新機能の開発、表現、テストをJavascriptで実施し、標準化の前にWeb開発者が参画できるようにする。これにより、Web開発者と標準化担当者の間で素晴らしいサイクルが実現される」。 つまり今からPolymerなどのライブラリやフレームワークを使って体感し貢献していくと、このサイクルが加速するのではないかと思っています。

裏話

CFPが通過して、タイムテーブルが公開されたのでチェックしたら、上記にも出た @akase244 さんとセッションの詳細が似ているなぁ… という不安に襲われました。 実は少しスライドの作成が進んでいたので、遠回しに確認しました。

当人はさらに不安だったのか、当日のランチ後にも確認されましたが、Web Components の話は @akase244 のセッションを見てください! というスライドを作りました!と宣言してネタかぶりを回避しました。

で、最後のツイートは私がそのスライドを表示したときのものだと思います。

大阪を堪能

最終日は恒例の ねぎ焼き やまもと へ。懇親会だかn次会だったか忘れたのですが、@tomzohさんと行こうと話していたので、一緒に行きました。

実は本店以外は初めて行ったのですが、梅田店は広くていいなぁ。今度からこちらにするかも。 で、そのあと朝まで飲んでたけど夕方に予定があって寝坊できない@uessy_akrさんを寝かせないため?!に、ぶぶ亭という明石焼とたこ焼きのお店に。@akase244 さんが並んでましたw

たこ焼きと明石焼を美味しくいただき、粉物充になったので、ぶらぶら観光をして新幹線へ。帰りに新大阪の駅で売っていた 中之島 Mバーグサンド を食べました。うまかったー

さいごに

LTで発表されていた Static Site Generator Saori がとても良かったのに刺激されて「自分も作りたい」、「しかもPolymerで!」と意識が高まったので、放流しておきました。

@tanakahisateruさんが支援してくれるらしいので心強いです。

PHPカンファレンス関西楽しかったし、たくさんの刺激をもらいました。ありがとうございました。

PHPカンファレンス福岡2016に参加してLTをしました

2016/5/21 に行われたPHPカンファレンス福岡2016に参加してきました。

プロレス大会を思わせるサイトデザインがカッコいい

はじめてのPHPカンファレンス福岡

昨年の第一回は、個人的な年間スケジュールとバッティングしてしまい参加できなかったので、今回が初のPHPカンファレンス福岡です。 福岡はPHP祭り以来で、なんとも久しぶりです。

2012年に開催されたPHP祭り福岡。祭り懐かしい

非公式の前夜祭が行われていたようなのですが、ホテルで翌日のLTネタを仕込んでいたら出遅れたので、近所のエールズで1人前夜祭をしていました。 そのあと、ラムバーに行き、ラーメンを….(ry

PHPカンファレンス福岡2016

会場の「福岡ファッションビル」は祇園駅のすぐ目の前で、とてもわかりやすく、ビルがでかい。 しかも隣にウェストがあるという最高の立地です(ランチ的な意味で)。

イベントは札幌と同じ2トラック+スポンサーブースで、どのセッションも聞きたかったのですが、主にメイン会場にいました。

  • 制約と上手く付き合う
  • ドキュメントを支える技術
  • ロリポップ!で目指す、PHPのためのセキュリティと性能要件を同時に満たすサーバホスティング技術
  • PHPerの皆さまへ!「さくらクラブ」で何か楽しいことしませんか?
  • CakePHP3で学ぶAPIマネジメント
  • 今こそCakePHP3に乗り換えよう!
  • PHPに型推論を実装する
  • 日本で一番PHPのシステムをテストしている手動テスターが思うところ
  • HTTPメッセージ - PHPで扱う場合の再入門
  • Slim3とPSR-7
  • WordPress REST APIが開くWordPressの未来
  • CakePHP3レポート
  • LT

ふりかえるとセッション数多いなー。30分と15分のセッションが1枠の中にセットで入っていたためですが、とにかく目白押しです。

印象的だったことを振り返っておきます。

  • 時間がもっとあると良いと思ったセッションが多かったので、ぜひ続編&長編で聞きたい(東京とか大阪とか…)
  • スポンサーセッションが それっぽくなくて 、福岡PHPコミュニティの懐の深さを感じた
  • CakePHP3の話題が多くて良かった(個人的な感想です)
  • タイムテーブルでどっちも聞きたいという状況があるにはあったけど、ターゲットを想定していい感じに別れていて、スタッフのプログラム構成力に関心した
  • 会場が広くて快適だった。スポンサー様すごい
  • 楽しい!美味しい!(無限コーヒーとか)
  • イベントのライブ感が素晴らしかった
    • メインセッションのアンサーLTが懇親会であった
    • みんなが続きが聞きたいと思ったロリポップのセッションを懇親会LTで最後まで聞けた

盛り上がりは、以下のまとめサイトを参照していただければと思います。

懇親会、乾杯直前。同じ会場で行われたので移動もなく便利

イベントの後は二次会、三次会、ラーメン、Barの順に巡りホテルに戻りました。

福岡はコンパクトで移動が楽だし、美味しいものが多い

前日の懇親会で烏賊ツアーが企画されたので、参加しました。

河太郎福岡駅店にて。マップだとマルイビルを指しているように見えるが、実際はマルイを抜けたJRビルにあるから注意

このあと、フライトまで時間があったので、連泊するという参加者と九州国立博物館と太宰府天満宮へ観光に行きました。バスで40分ぐらい。近い。 太宰府でドローンを飛ばした人がいるのだろうか。まぁ神社とかドローンで動画撮ったら見栄えが良さそう

やはりカンファレンスは生で味わった方がよい

@uzulla さんのイベントレポートPHPカンファレンス福岡2016でイエーイの件、そして遠方カンファレンス参加のススメ。がとても良いので、一読して欲しいのですが、とにかくカンファレンスは生き物です。

今回のイベントは、そういう意味でとてもライブ感があって良かったと思うし、大阪もそれに近いなといつも思っています。 昨年はスケジュールが重なりまくって、遠方カンファレンスには海外へ一度行ったきりでした。楽しかったという話を聞くたびにとても悔しい想いをしたので、今年は全部参加したいと思っています。

旅行と行っても、札幌も福岡もLCC(格安航空)を使えば往復1.5万円ぐらいだし、宿泊しても3万円ぐらいあれば大丈夫です(飲食代は除きます。そっちの方が高いという噂w)。 スライドは公開されるし、Twitterのまとめはスグに出るので、参加していなくてもコンテンツは見れるのですが、言葉,反応,会話はスライドやまとめサイトには含まれません。 公開されたスライドは、参加した人にとってメモしなくて良いとても便利なものなのですが、参加していないセッションのを見ても同じ体験を得ることはできません。

偉そうなこと書きましたが、単にみんなと会って話をしたいだけです。 まだ大阪も東京も、YAP(achimon)C::Asia Hachiojiもあるので、イベントで会いましょう。そして乾杯!

また来年も来れますように

中心地から空港まで地下鉄で2駅という便利さ

札幌からの帰路は関東の荒天に阻まれましたが、今回は晴天のうちに帰宅しました。

LTしました

札幌と同じ内容ですが、以前ブログの記事にもしたhexpressのPHP版についてLTをしました。

さいごに

来年のことを言うと鬼が笑うといいますので、また来れるように仕事頑張ろう!でとどめておきます。

PHPカンファレンス北海道2016に参加してLTをしました

2016/4/16 に行われたPHPカンファレンス北海道2016に参加してきました。

スポンサーブースに展示してあった白い恋人タワー

はじめての飛行機での北海道

今回で4回目の北海道なのですが、これまで全部フェリーに自家用車を載せて行っていたので、若干不安もあったのですが、なぜか@koyhogeさんと偶然日暮里の駅で出会い、同じ飛行機ということで何事もなく札幌駅までたどり着きました。 幸先の良い始まりです。 成田空港出発前に搭乗口から

ホテルは車で旅をしたときにも使ったことがあるアパホテル〈TKP札幌駅前〉。本当はドーミーインにしたかったのですが、満室でした。どちらも朝食が豪華なのがウリで、朝からいくら丼を堪能できます。

ホテルに到着後、翌日のカンファレンスのLTスライドを調整して完成させてから、前夜祭のニラタワーもとい石鍋亭へ行きました。 ところが陽が落ちた街は極寒の地(気温3℃)で、カバンに入れた防寒着が役立ちます。この次期の北海道はまだ桜も咲く前で、まだ寒い日も多く注意が必要です。

石鍋の後は、まっすぐホテルへ戻って明日に備えました。

PHPカンファレンス北海道2016

ホテルでの朝食

会場の「札幌市産業振興センター」はとなりにイオンMaxValueがある、広い敷地にある建物です。 手前には積まれたままの残雪があります。雪じゃなくて良かった…

イベントは2トラック+スポンサーブースで、どのセッションも聞きたかったのですが、主にメイン会場にいました。

  • Prophecyを使ったユニットテスト
  • PHP7ブートキャンプ
  • PHPer人生、一度はフレームワークを作っておこう!
  • フロントエンドエンジニアのための軽量フレームワーク Lumen
  • PHPerに知ってほしいRDBの事
  • ウェブデザイナーでも覚えておきたいPHPのあれやこれや
  • 『例えば、PHPを避ける』以降PHPはどれだけ安全になったか
  • LT

スピーカーは地元北海道から南は九州博多からと、全国からすばらしいスピーカーの皆様が集まって、とても充実した一日となりました。 盛り上がりは、以下のまとめサイトを参照していただければと思います。

ランチのスープカレー(40辛)。あんまり辛くなかったので50辛にしておけば良かった。

イベントの後は懇親会、二次会、ラーメン、Barの順に巡りホテルに戻りました。

東京に…帰れるのか?!

日曜日は関東地方が大荒れの天気で、午前中から東京方面に戻る参加者から「飛行機飛ばない」「目的地変更かも」という悲鳴が聞こえてきました。 私は19:20と遅いフライトだったこともあり、(天気予報的にも)大丈夫なんじゃないかなーと、あまり深く考えていなかったのですが…

さて、ホテルで朝食後大通りを観光しようと思ったものの、札幌は朝から雨で地下街をブラブラ。 お昼にはロケットニュースで最近北海道はハンバーガーがブームというのを見ていたので、そのうちの札幌にあるTACKを目指して移動。

TACKのモッツァレラチーズバーガー。道内ビーフ100%の美味しいハンバーガー。ロケニューにも写真がないがマスターはかなり大きめのリーゼントだった

このあと「サッポロビール博物館 | 工場見学とミュージアム | サッポロビール」に行こうと思ったら「水曜日まで休館」という事実が@hamacoから伝えられ、しかたなくまた地下街をブラブラ(w)。三越のデパ地下でおみやげ買ったり、地下街の休憩スペースでPC広げてコード書いたり、北海道を満喫?!してました。 その間にも東京へ戻る飛行機の悲報が続き、これはやばいなーと思って少し早めに新千歳空港へ。

その時点でもう離陸しているはずの @koyhoge さんがまだ空港でTweetしているので、次の便の私は1時間半遅れだなーと思いながら空港でブラブラ。 とりあえず荷物をコインロッカーに入れて、立ち食い寿司の五十七番寿しで夕食を。

結局8つぐらいと日本酒を堪能

結局19:20分予定の飛行機は20:20に離陸し、混雑の成田に着陸した頃には終電(京成特急)の時間がギリギリ。若干電車が遅れていたので無事間に合って日付が変わった0:30頃帰宅。疲れたは半端なかったのですが、充実した3日間でした。

今後はもう少し早めのフライトにした方がいろいろドキドキしなくて良いなと。 実際、成田で朝まで?とか、翌日仕事どうしようかなーとか、考えていました。

LTしました

以前ブログの記事にもしたhexpressのPHP版についてLTをしました。

スライド公開して翌日には、はてぶのホットエントリに入るなど、盛り上がりをみせてくれたので、とても嬉しかったです。

さいごに

PHPカンファレンス北海道は4年ぶりの開催ということで、前回行けなかったリベンジをはたしました。 スタッフのイベント進行がスムーズで、参加者としてとても楽しめる1日でした。いろんな気付きもたくさん得て今後に活かせそうです。

今年は福岡も大阪も参加できる見込みなので、皆様再開しましたらイベントを一緒に楽しみましょう(もちろんビールもイベントに含まれますw)。

ステキなストラップとイベントステッカーを。ブログを書く前に茅場町Co-Edoにて。

PHPカンファレンス2015で発表しました

2015/10/03 に行われたPHPカンファレンス2015で発表をしてきました。

スライドは以下の内容です。

PHPカンファレンスでは公募セッションは最大30分のため、すべてのページについて話すことができませんした。

セッションはじまるときにComposerの利用状況についてヒアリングしたところ、半数以上の方が「これからComposerを使う人」だったため、 入門部分を中心に解説しました。

このブログでは、スライドの共有と共に、話せなかった部分ついて(とうまくいかなかったデモも)書いておきたいと思います。

Composerと、その歴史

PHPで開発をするのに、デファクトスタンダードになったといって良いComposer。

Composerは2012年3月1日に生まれました。最初のリリース番号は1.0.0のアルファ1です。 現在も1.0-devというバージョンで日々アップデートが行われています。 2012年というのはすごい最近ですよね。たった3年前です。ではその前はどうだったのか?少しふりかえってみたいと思います。

Composerの前はどうだったのか?

PHPにはじめて拡張モジュールやライブラリの置き場所ができたのは1999年、pearという名前でした。 perlのCPANに影響を受けていて、あくまでコードリポジトリという位置づけでした。 ComposerがDependency Managementであるのとは異なります。2006年にはPHP5.3に対応したpear2とpyrusが登場しました。 しかしpearは厳密なコードレビューからオープンソースのリポジトリでありながら「誰もが自由に公開できる場所」とはいいづらいものでした。 そこで2008年にnequalが立ち上げたのがopenpearです。pearパッケージを誰もが自由に公開できるような場所となりました。リポジトリはsvnでした。 あのsotarokさんのコメントがトップページにあります「夢のような話だ」、まさにそのとおりでした。しかし時代はgit、githubになり、2012年にcomposerが生まれたのです。

Composerを正しく理解する

ComposerはDependencyManagementです。 例えばYumやAptといったパッケージ管理とは違います。pearはこちらに近かったかもしれません。 npmやbundlerといったものに影響を受けていて、プロジェクト単位で依存関係を管理します。

Composerが必須になる流れ

さてpearを使っていた中で、一番インストールしたことがあるパッケージといえば何でしたか? 私はどんなプロジェクトでも必ず必要だったのはPHPUnitではないかと思います。PHPUnitインストールしたことがありますか? pearでやるとかなり面倒なんですよね、複数バージョン入れ分けなくてはいけないなんて事はなかったですか?(地獄でしたよねw)

昨年、PHPUnitはPEARから卒業しました。スライドではそのときのSebastionBergmannのツイートを引用しました。 つい最近サルベージしたので、アイコンは当時写真だったと思うのですが、今はイラストですね(良く似ていますww)。

具体的には、csvから始まって、pearに移って、2009年にはgithubに移って、今日ではpearから卒業する、長らくありがとうという内容です。 PHPUnit3.7.0からComposrで取得可能です。

Composerより昔のやり方

例えばPHPUnitを例にとって、Composerより前はどんな方法だったか思い出してみましょう。 スライドではPHPUnitのpearを使った導入方法を掲載しました。1つ1つはもう気にしなくて良いのですが、長いですよね。 たいてい秘伝のレシピにしているか、ググってコピペするか、会社でドキュメント化しているか、そんなところだったと思います。

秘伝のレシピの場合、もちろんコマンド1つかもしれないですが、初めてプロジェクトに入った人がわかるわけではないですね。 複数バージョンを同居させるとかになると、pyrus使ったりしてもう少し違う感じにはなるかと思います。 あと、iniのインクルードパスを設定しないとファイルが読み込めなかったですよね

Composerになった(今どきの)やり方

Composerになって、初めて入れるときはrequire、他の人はinstallコマンドを実行するだけで良くなりました。 なんて簡単なんだろう、環境設定マニュアルとか必要ないレベルですよね。 composer使ったことあるひとなら、git cloneしたリポジトリにcomposer.jsonがある段階でinstallを実行するはずです。 (phpunitはrequire –devじゃないとか?いうのはそのとおりですが、今回は省略しています)

PHPで正しく開発するには

今日ではこのようにPHPでもモダンな開発をするベースが整っています。 PHPではPHP The Right Wayというページに、そのすべてがまとまっています。 もちろんComposerについても書いてあります。 PHP The Right Way は PHPerが幸せになる為の道しるべを示してくれています。 もちろん各国の有志によって翻訳されているので、すぐ読めます。かならず読んでみてください。

スライドの高速道路出口は 高速道路風標識ジェネレーター を使ってみたかっただけで、深い意味はありません。

オートローディング

PHP The Right Wayではコーディングスタイルや名前空間といったことにも言及しています。 どちらにもPSR-4という記述がありますが、PSR-4はオートロードについての標準です。現在はPSR-0を含んでいるので、PSR-0でなくPSR-4を参照するのが良いでしょう。

オートロードとComposerの関係について

PHPでクラスをオートロードするには、_autoloadを実装して、クラスが見つからないときに指示してあげるか、splautoload_registerで予めクラスのパスを登録しておくという2通りのやり方があります。

「ちなみにこの方法でオートロードを実装したことがある人はいますか?」という問いにはどなたも手があがりませんでした。これはそのとおりだと思います。Composer以前ではほぼ気にする人はいなかったでしょう。

もしフレームワークを使ってアプリケーションを実装している人は、フレームワークがオートロードの仕組みを用意してくれていたりするので、より意識しないかなと思います。

デモ

本番ではうまくいかなかったのですが、こちらで解説します。(カンファレンスあるあるですね)

インストール

スライドの内容を参考にcomposerをインストールします。 composerはプロジェクトのローカルでなく、パスの通っているところに配置してください。 Right Wayにも書いてあります。 Windowsを利用の方は公式ドキュメントを参照ください。

GitHubのリポジトリからソースコードを取得します。

git clone git@github.com:sizuhiko/phpcon2015_demo.git

プロジェクト情報の入力

まずcomposer initコマンドでプロジェクト情報を入力します。 requireやrequire-devは必要ないので、noを入力すれば大丈夫です。

インストールコマンドの実行

initコマンドを実行したら、composer installコマンドを実行します。最初は何もありません。 vendorディレクトリが生成されるはずです。

実行してみる

php -S localhost:8000 src/router.php というコマンドを実行します。 ブラウザからサンプルページを実行してください。

Welcome to PHP と表示されるはずです。

次にSay\Helloクラスを実行してみます。/helloにアクセスします。

Fatal error: Class 'Say\Hello' not found in /phpcon2015_demo/src/router.php on line 19

というエラーが表示されるはずです。 ソースコードでは以下のように指定していますが、オートロードが定義されていないのでクラスは見つかりません。

use Say\Hello;

そこで、composer.jsonを編集して、以下のようにrequireの下に追記します。

    "require": {},
    "autoload": {
        "psr-4": {
            "Say\\": "src/Say"
        }
    }

変更を保存したら、composer dumpautoload というコマンドを実行します。

再度Say\Helloクラスを実行してみます。/helloにアクセスします。 すると、ブラウザに

Hello

と表示されるはずです。 今度は/emojiにアクセスします。 先ほどと同じようなエラーが表示されるので、composer.jsonを編集します。

    "autoload": {
        "psr-4": {
            "Say\\": "src/Say",
            "Write\\": "src/Write"
        }
    }

変更を保存したら、composer dumpautoload というコマンドを実行します。

再度Write/Emojiクラスを実行してみます。/emojiにアクセスします。 すると、ブラウザに

(^o^)

と表示されるはずです。

このようにオートロードについて自分で記述しなくても、名前空間の宣言をcomposer.jsonでおこなうと自動的にクラスをロードしてくれるようになります。

More Tips

この先は解説できなかった部分なので補足します。

リポジトリ管理

これについては第94回 PHP勉強会@東京〜PHPカンファレンス2015開催直前スペシャル〜で話しました。スタジオアルカナのレポートに詳しいログが残っていますので、そちらを参照ください。

スクリプト

Composerの強力な機能にスクリプト(フック)の実行があります。 installupdateなどcomposerのコマンド実行前と実行後に、スクリプトを実行できます。

  • pre-install-cmd
  • post-install-cmd

のようなイベント名です。 実行できるスクリプトは通常のCLIとPHPのクラスです。

例えば composer.json で以下のように記述します。

    "post-install-cmd": [
        "MyVendor\\MyClass::warmCache",
        "phpunit -c app/"
    ],

より詳しい情報は公式サイトを参照して欲しいのですが、これの使い方は2つ考えられます。

1つ目は、すでに存在するライブラリに対するプロキシとしたい場合です。 公開されているライブラリをForkしたり、コピーしてくることなく、独自の変更を加えたい場合や、ライブラリをインストールした後で独自のconfigを追加したい場合など、社内で複数のプロジェクトにまたがって同じカスタマイズをしたい場合は有効です。それぞれのプロジェクトではプロキシしたcomposer.jsonのあるリポジトリを指定するだけで、元のライブラリを修正することなく、同じようにカスタマイズ状態を利用できます。

2つ目は、フレームワークやライブラリを作った場合です。現在多くのフレームワークはアプリケーションテンプレートとして、composer create-projectに対応したスケルトンを用意しています。何もなければそれを取得すれば良いのですが、もちろんcreate-projectコマンドにもフックポイントが用意されているので、install後には環境設定ファイルなどがコピーされるようになっています。

まとめ

このようにComposerはpearでできていたパッケージ(コードリポジトリ)管理から、より多くの機能を持って、現在のアプリケーション開発になくてはならないものとなっています。

このセッションでComposerを使うようになってくれる人が増えることを期待してまとめとしたいと思います。

おまけ

LTのスライドも公開します。