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by sizuhiko

CakeFest2011に参加してきました

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昨年のシカゴに続いて2度目の参加となるCakeFest2011。今回はイギリスのマンチェスターにて行われました。 昨年のLTに続き、今年はPechaKucha形式(20秒x20枚)でCakeBehatについての紹介と、LTで日本のLTタイマ係であるドラ娘の紹介という2本の発表を行ってきました。

9/2(金):移動日

昼頃成田を出発し、同日の夜に現地に到着しました。
途中ロンドンで乗り継ぎだったのですが、行く前にイロイロと調べたらロンドンの乗り継ぎはあまり便利ではないということを聞いていて、どうなることかと思っていました。実際、ロンドン空港に到着すると案内表示版には、ほとんど搭乗ゲートが出ていません。遠いゲートまでは25分もあるというのに…. 結局30分前ぐらいに15分程度のゲート案内が出て、移動しました。丸っきりの廊下でしたが、国内線なのでそんなものなのかな、と。

で、マンチェスター空港から電車でホテルへ移動してチェックイン。ホテルのバーではワークショップからの参加者や、既に到着していた@yanodo, @cakephper と合流し、GUINNESSで空腹を満たして寝ました。空港からホテルまで、途中何も食べるところがない(というかよくわからない)というのは誤算でした。

9/3(土):カンファレンス初日

会場は手前に電源の準備された丸テーブルと、階段状の客席になっていて、自由に座ります。PCを持ってワークショップに参加している人は割とテーブル席で、そうでない人は階段席という感じでした。昨年のシカゴは全てテーブル席でみんなPCを持っていたような気がしたので、ちょっと意外な光景でした。しっかり話を聞いたり議論したりする、という雰囲気は濃かったように思います。

今回のCakeFestは部分的に2トラックになっていて、私は主にメイン会場に居ました。初日は@yandoさんがCandyCane(RedmineをCakePHPで移植したもの)の発表をして大きな反響を得ていました。私も微力ながらCandyCaneの開発に携わっていたので、この反響の大きさは嬉しかったです。その後はPHPMatsuriのサイトでも利用しているCMS Croogoについて@fahadから発表がありました。fahadは現在ロンドンで働いているということで、同じ会社からは数名のCakePHP使いが参加していました。

午後は大混雑のMarkによるPHPUnitの話を聞くために奥の部屋(いわゆる会議室)に移動していました。

Pecha Kucha Talksでの発表

本編にも申し込んでいたのですが、そちらかは落選してしまったので、当日の昼休みに夕方から始まるPecha Kuchaに申し込みました。20秒でスライドが自動送りされるという、英語が堪能ではない環境では大変難しい状況だったのですが、何とか思いは伝えられ、当日の夜や翌日には何人かの人に興味を持ってもらえました。ただ海外でもテストを書くということはあまり浸透していないようで、BDDの前にまだTDDがねー的な話があったのも、そんなに日本の状況と変わりないのだな、と思いました。

Pecha Kuchaのスライドはコチラから参照できます。

休憩時間など

CakeFestではセッション間に30分以上の十分な休憩時間が用意されており、各々中庭で歓談したりバーでビールを飲んだりと、なかなか楽しい雰囲気でした。 バーには陽気なバーテンダーがいて、場を盛り上げてくれていました。

9/4(日):カンファレンス2日目

phpnutの基調講演、国際化対応、CakePHP2.0、コアデベロッパーによるパネルディスカッションと、主にCakeDCからの発表が多かった1日でした。またMongoDBを絡めた発表も2つあり、1つは日本から参加の@cakephperさんによるMongoDB Datasource。ちょうどメイン会場が国際化対応だったので見れなかったのですが、だいぶ盛り上がっていたようです。
お昼には恒例のリアルケーキも登場。ちょうどその場にいたコアデベロッパーが揃って記念撮影。左から2番目が国際化対応の発表をしたrenanでオランダで働いているそうです。ブラジル人でもある彼は、国際化対応について問題点と解決策をわかりやすく解説していました。これは日本語圏のユーザにとってもありがたいですね。どの国でも作られたプラグインなどが国際化考慮されていれば言語ファイルなどを用意するだけで良い訳ですし。

で、マンチェスターまで行ってLTの参加枠もあるなら、せっかくなのでLTもやってきました。昨年のLTが長い話を全然打ち切れなくてすっきりしないものになっていたので、日本ではLTのタイマ係=ドラ娘という役がありまして〜という発表をしました。スライドは昨晩から少しずつ作って、長い休憩時間も使い無事完成。LTだと自分のペースで話せるので少し楽です。CakeFest参加者にはDoraGirl, DoraMUSUMEというものをバッチリ印象づけて、このネタでさらに多くの人に声をかけてもらうことができました。あのアプリ(DoraGirl)はどこからダウンロードするの?どうやって使うの?とか。

CakeFestで得たもの

もちろん最新のCakePHP2.0情報を得たり、コアデベロッパーの発表を聴くということはとても有意義なことです。ただもちろん参加するにあたり、最低1つ以上質問をしたいし、発表もしたい。幸いCakeFestでは当日申し込みのPechaKuchaやLTなどで容易に発表可能(倍率1倍 w)ということもあり、昨年の5分から今年は12分弱という時間をもらうことができました。質問はもっとも内容が理解できたMarkのPHPUnitの話でアノテーションの使いどころなどに関して聞きました。

また発表や質問を通じて、コアデベロッパーにアイツは何者?とか、こういうことをやっている人、例えば私だとなんかやたらテストについて発表したり質問したりする人、という印象で持ってもらえていると思っています。(事実Markに関してはそういう風に声をかけてくれる。)

で、じゃぁすぐに何かに役立つわけではないかもしれないけど、何かコア部分に関してやりとりしたくなったときや、もちろん日本のイベントに来てもらえるということも、そういった事の積み重ねではないかなぁ、と思っているのです。ですので、来年は日本からより多くの参加者がCakeFestに行ってもらえると嬉しいなぁと思っています。

その他、雑多にふりかえると

ビールが安い!

例えばGUINNESSのパイントが約3ポンド。500しないぐらい。日本の半額以下ですね。これなら毎日相当量飲めそう。事実他のビールも含めだいぶいっぱい飲みましたが…

マンチェスター・ユナイテッド博物館がいい!

イギリスでのサッカーの歴史を感じる博物館で、展示内容もすばらしかったです。

あと全般、ずっと雨模様だったり、涼しかった(寒いに近いぐらい)だったり。 帰国日はマンチェスター空港からの出発が天候不良で1時間近く遅くなり、ロンドンに付いたら1時間半遅れ、3時間の乗り継ぎ時間があったのですが、おみやげ買ったりロンドン空港内の移動(すごい遠い)したりしていたら全く余裕がなく帰国便に搭乗となりました。ロンドン経由にするなら乗り継ぎ時間にかなり余裕を見ておいた方がいいなぁと感じました。

ロンドン空港はオリンピックに向けて、新ターミナルを作っていたりとまた大きくなる印象。さらに複雑になるのかなぁ〜