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by sizuhiko

PHPMatsuriで"できたこと"

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大事なことは最初に

PHPMatsuri 2011は昨年に続き、多くの参加者に恵まれまして、無事終了することができました。今年は幹事的な立場で進めてきたのですが、大勢のスタッフやスポンサー、参加者の皆様に支えられたことを感謝しています。

人数もスタッフ、ゲスト、参加者合わせて目標としていた100名に近い96名と、ほぼ満員御礼で開催できたことがとても嬉しいです。

さて今回は、イベント開催前にリレーブログ「PHPMatsuriに参加するとできること」で書いた内容をふりかえる形で開催/参加報告にしたいと思います。

とにかく聴いてみる

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初日は午前中から、夜の闇PHPMatsuriまでとても濃いセッションが展開されました。昨年は「ハッカソンで何かを作る」というよりは講演スペースで聴く人の割合が多かったのですが、今年は聴講中心という人の割合よりも、ワークショップとセッションへ交互に参加するという、より幅広くイベントを楽しむスタイルの人が多かったと思います。

夜には昨年はJIREIマスターか登場したのですが、今年は闇の者(NINJA)が登場し、会場を盛り上げていました。闇PHPMatsuriは当初プログラム計画にない持ち込み企画だったのですが、闇の皆様には大変感謝しています。海外のゲストもとても楽しんでいたと思います。

2日目の発表LT大会でも、昨年とほぼ同数の40名近くの参加者がPHPMatsuriでの体験を発表。このLTが中盤にさしかかった休憩時間には「今回イベントとか初参加なのですけど、LTを見て作ったものを発表してみたいな、と思うのですが(エントリーしていないけど)これから可能ですか?」という声をいただき、審査時間の間にリジェクトトーク時間を急遽作りました。これは昨年になかったサプライズで、スタッフのshin1x1さんや、多くの方が「まぁ発表しなくても良いかな?」から「発表したい」に変わっていく瞬間を見れたことはスタッフとして嬉しいことです。リジェクトトークの時間はおよそ30分ぐらいあったのですが、賞品がもらえる訳でもないこの時間に隙間無く発表者が飛び入り参加したのは、PHPMatsuriの中毒症状というか、始めてイベントに参加した人にとっても、これから他のイベントに参加するきっかけになったのではないかと思っています。

また通常のスポンサード以外にも、初日の15時ティータイムにスイーツの差し入れをしてくれた「わったい菜」のスイーツが絶品でした。

何か作ってみたい

初日の昼間の状況は前述したとおりですが、各フレームワークのワークショップも大変盛況でした。昨年は時間が近くなったら何となく集まってやっていたワークショップも、今年は「どこでやりますか?」「すぐ始まりますか?」など参加者の意欲がとても熱く、最初はスタッフもバタバタしてしまい申し訳なかったなぁと思いました。ワークショップに関して今年は特に熱かった(部屋の温度が暑かったのは参加者の熱気では?と思うぐらい)!

また、そこかしこでは、明日の発表に向けて黙々と作っている人などもいて、それぞれの祭りを楽しんでいる様子が伺えました。

それを証明するのが、増井さんと有志の方が定点カメラで撮影した深夜の様子。昨年はほとんどいなかった貫徹組が今年はとても多かったのがビックリでした。コアデベロッパーも質問が来るかもしれないからと、ずっと起きてくれていたのにも感謝です。

他の人と一緒に作ってみたい

残念ながらまだ他の人と一緒に作ってみて発表、というところまでは中々難しいですね。ただポジションペーパーに協力いただいたのは嬉しかったです。少しずつ、昨年よりも今年の盛り上がりが熱かったように、共同製作のようなことが来年以降あるのではないかと期待しています。

長い夜の過ごし方

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今年の会場はとても広く、会場の外でも開発を続ける様子が見受けられました。隣のビジネスコーナーや、談話室、はたまたマッサージチェアでといった具合に自分に合った?!スタイルで開発をしていたのが印象的でした。

夜のテストワークショップに至っては時間を延長して4時間以上やっていたり、スポンサーセッションがあったり、闇の忍者が現れたりと。

その後深夜はアングリーバードのゲーム大会が行われていたり、例のEpic Saxが流れていたり、ともかく様々な楽しみ方で盛り上がっていました。

何でも良いので発表してみよう

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そして多いに盛り上がったLT大会。あれほど接続テストをしたのに、いざ本番でうまく画面がでなかったり、緊張でタイマーを見てなくて一番大事なところで発表が終わったり(これは関東のLTでは一番盛り上がるネタ手法)、キモいw 発表があったりと、あっという間に3時間が過ぎたのではないかと思います。

もちろん前述したとおりリジェクトトークもあり、ビールタイムもありで、盛りだくさんではなかったかと。

後は今年もsioさんにドラ娘を任せっきりになってしまって、皆さんドラ娘も貴重な機会なので叩いてみるといいよ、と思うのですがなかなかに難しいですね。一度叩くとこれも中毒になるものなので、ぜひ来年はドラ娘に協力していただける方がいるといいなぁと思っています。

最後に

すでにここまでにも嬉しかった事などを書いたのですが、ちょっと書ききれなかったところでもあるので2つほど印象に残っていたことを紹介します。

  1. CakePHPで何か作ろうと思って参加したけど、Titanium が面白そうでそちらで作ったものを発表します、という発表があった。これはPHPMatsuriのようにセッションやワークショップがあった効果だと思っています。また参加者の人が通常仕事では出会う場面がなかったかもしれない、新たな発見をする機会でもあったのではないかと。
  2. CakePHPコアデベロッパーのグラハムが、昨年よりも多くの質問がきたり、声をかけてくれる人が増えたけど何かしたの?と驚いていた。これまでに公開されたblogの記事をいくつか読んで感じたのは、せっかくの機会なので交流を持とうと思ってくれていた人の多さでした。海外のコアデベロッパーに会うには、もちろん海外のカンファレンスに行くのが近道です。ただ参加費や言葉の問題などを考えると簡単ではありません。PHPMatsuriではそういった開発者にも交流の機会を作りたいという思いもあるので、それは今回とても参加者の熱意に感謝しているところであります。

PHPMatsuriは1月ぐらいから、少しずつ準備が始まり、3月の震災以降開催場所の検討やイベントの内容などオンラインで様々なスタッフ協議が行われてきました。来年のことを現時点で考えられないぐらい抜け殻になっている青年団がほとんどだと思いますが、コメントボードに書かれていた熱い想いを受け止めていければなぁと思います。

まぁ偶然とは言え、ハッカー賞、次点が某方面で出ましたので、そういう流れなのかもしれませんが、またお知らせができるときがくるまで、各地の勉強会・開発合宿・カンファレンスなどで盛り上がって行ければなぁと思っています。

本記事中の写真は@koyhogeさん、@suzukiさんのflickrよりお借りしています。

イベント全体の様子は、アルバムサイトを是非ご覧下さい。